かつてあった夜の君と聖女の戦いは世界に大きな影響を残していった。それは光差す時間は“人”が活動し、闇に染まる時間は“邪妖”と呼ばれる魔物が跋扈する、決して眠ることのない世界。教皇庁のエージェントであるアルーシェは、幼馴染の巫女、リリアーナの護衛を任せられる。襲い来る邪妖と闘い、教皇庁にたどり着くふたりだが、そこで知らされたのはリリアーナが“月の女王”に捧げられる生け贄、「刻(とき)の花嫁」に選ばれたということだった。驚きと悲しみ、苦悩の中、月の女王の居城へとリリアーナを連れていくアルーシェ。しかし、突如現れた強力な妖魔に襲われ、健闘空しくアルーシェは命を落としてしまう。目を覚ますと、アルーシェは教皇庁によって、人工的な半妖として蘇生されていた。教皇庁の研究者によると、発見された時にはすでにリリアーナの姿はなく、おそらく廃都にいるのではないかという。奪われたリリアーナを取り戻すべく、蘇ったアルーシェは廃都を目指す。その体に望まぬ妖魔の力を宿して。
